今回は、正月休みを機会に前から気になっていた書籍を読んでみました!
エンジニアのキャリアについて書いてある書籍はあまり多くはないと思うので非常に参考になったかと!
今後エンジニアとしてどうしていきたいか?どうしたら分からないなど、キャリアに悩む人やそうでないエンジニアにもぜひ読んでみてほしいかなと思います!
わいは将来どうしたらええんや?
Table of Contents
【SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル】の概要
- 著者: John Sonmez
- 発売日: 2022/2/17
- ページ数: 474ページ
この本は合計7部、74章から作成された書籍で以下のような構成な内容になっています
- 第1部: キャリア
- 第2部: セルフマーケティング
- 第3部: 学習
- 第4部: 生産性
- 第5部: 資産形成
- 第6部: フィットネス
- 第7部: マインドセット
特に前半部分では、今エンジニアとしてどういう動きをとっていくべきなのか?
業務だけではなく、自分のキャリアをどのように構築していけば良いのかなど具体的な例をもとに解説されていました。
中盤から後半にはエンジニア関係なく社会人として全員に当てはまるような資産形成、マインドセットなどの部分が紹介されています。
個人的には、「そうだよねー」って思う部分もあれば、正直今読まなくても良さそうだなーって感じでパラパラ読みしていた部分が結構あります(後半のフィットネスとか…)
キャリア設計に迷っている人や、どうしたら良いかすらも分からない人には良書かと思いますね!
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今までの自分の意見、考え
今まで自分自身が、キャリアについて考えたことはありました。ただ、プレイヤーとして頑張るのか?マネジメントサイドとして頑張るのか?
ということが一番のメインとなっていて、それ以外は与えられる業務をどうしたら顧客、相手に満足いただけるように行動できるのか?ということだけで動いていました
もちろんこれは良いことでしょうが、解像度が薄い気がします。
また、学習方法においてもエンジニア4年目に差し掛かろうとしているなかで、まだまだ技術的にレベルを上げないといけない部分が多くあるんですよね。
ただ、今学ぶ上でできることって「チュートリアルとか学習サイトを模倣してコード書く」以外にあまりできていませんでした。
僕にとって今回この本を読むことで、
- キャリアについてどういうふうな立ち回りを目指すべきなのかを具体的に考えることができた
- 学習方法についても良いものが見つかったのでは!?
気づき
今回この書籍を読むことで気づきや、今までぼんやりしていた部分が言語化できていたので紹介していきますね!
キャリア
6万ドル以上のものを売ろうとしている人が標準以下の文書で済ませているのは、私にはちょっとおかしなことだと思われる。
ジョン・ソンメズ. SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル 第2版 (Japanese Edition) (p.48). Kindle 版.
いやーそりゃそうですよね。自分の年収分だけ価値のある履歴書を簡単に記述するなんて明らかにおかしくて、どんどんupdateするべきなんですよ
これは今転職を考えている、いないは関係なく常に良い履歴書を作るべきです。
履歴書がよくなるだけで自分自身の年収も変わってくることでしょう
開発者のブログを見つけ、そこで彼らと関係を築いた。
ジョン・ソンメズ. SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル 第2版 (Japanese Edition) (p.59). Kindle 版.
どうしても開発者として、外にでて交流するというのができていない自分がいました。常に自分も開発者の人たちと関係を築くためにも一つの良い策かと思います。
また、地域のコミュニティに参加するのも良いでしょうし、そこから多くの開発会社の開発者、採用者とつながることもできるかと思うので非常に良い戦略かと思います。
また、著者は自分のブログのPVを上げるためにも技術ブログにコメントしてみるのも良いということを書いていて、なるほどなと思いました。
でも結構ドキドキするなあ…
今ならtwitterとかでいろんな人と絡むのも良いかもしれないですね!
ペインポイントを解決することを専門とする人間になれるか。
ジョン・ソンメズ. SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル 第2版 (Japanese Edition) (p.80). Kindle 版.
常にこういう強みがあるとよいですよね。というかもうそれは営業と同じで相手が困っていることをどういうふうに解決できるのかが大切かと思います!
常にその思考は大切で、自分の強みを見つけるためにも著者は以下のようなことを書いています
- ペインポイントを解決することを専門とする人間になれるか
- カンファレンスやユーザーグループでよく話題になるテーマは何か
- 同僚やそのたネット上で相手の悩みを解決しているのはどの分野なのか
相手が困っているが、自分にとっては苦痛ではないというのが強み。人が嫌がることも率先してできる人がvalueを高めることができます
自分に専門分野がないなら「どの分野なら専門にできるのか?」というのを考えてみましょう!
現在の仕事で今すぐもっと責任を負えるようにするための方法は何かを考えよう。
ジョン・ソンメズ. SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル 第2版 (Japanese Edition) (p.98). Kindle 版.
長期的にみた時に、自分の給与であり価値を高めることができる可能性が高いのは「責任を負うこと。」
今の若い人たちは責任を負いたくないということがよく言われているがこれは結構チャンスでもあったりするのでは?
もちろん「大いなる力には、大いなる責任が伴う」 という言葉があるように大袈裟ではあるが、それなりに自分にのしかかるものは大きいかと思います。
ただ、その分リターンもあるかと思うので、責任を負えるようになってそこで価値を出せるようにすると良いかと!
あとは仕事をする際には「プロとして」というのを意識して行動したいと思います。
セルフマーケティング
自分自身ブログを今書いていますが、これもマーケティングの一つかと思います。ただ、どちらかというと学習の備忘録という面が強いかなと思っています。
では、著者はセルフマーケティングについてどのようなことを述べているのでしょうか
ひとつかふたつの文で自分のブランドを表現するキャッチフレーズから始めるべき
ジョン・ソンメズ. SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル 第2版 (Japanese Edition) (p.183). Kindle 版.
まずは自分がどんな開発者なのかを表すような一言が欲しいいいいいいいいい!僕はなんなのだろうか…
少なくとも週に1度の頻度でブログを書くことを強くお勧めする
ジョン・ソンメズ. SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル 第2版 (Japanese Edition) (p.192). Kindle 版.
常に自分がアウトプットを出すように著者も述べていて、他には、登壇、プレゼンテーションなども勧められていた。
自分自身が今何も誰に教えられることはない。なんてことはないのでどんどんアウトプットをしていくべき。
また、登壇、プレゼンテーションなんてものは簡単にすらすらできる人も少ないのでやるだけでも自分の価値がアップするし、聴衆との繋がりや、フィードバック自体ももらえるので最高なんじゃないかなあって思っています。
学習
ここのテーマは自分が一番苦手としていて、なかなかうまくいかないんです。
現場とかで気がついたら新しい技術を身につけているような、超人エンジニアっていますよね….
この第3部では学習において必要なことを述べられていたし、やっぱりそうだよね.って思うことがありました!
「学習実践学習教え」(LDLT、learndolearnteach)のプロセスを適用し、学習対象についての理解を深め、目標に向かって前進していく。
ジョン・ソンメズ. SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル 第2版 (Japanese Edition) (p.245). Kindle 版.
- 全体像を掴む
- 学習範囲を決める
- 成功の基準を決める
- 参考資料を見つける
- 学習プランを立てる
- 参考資料を絞り込む
- ある程度使えるようにするための方法を学ぶ
- 遊び倒す
- 役に立つことができるところまで学ぶ
- 教える
ここで「人に教える」というのが良いとされていて、やっぱりそうだな~って感じでした。
ただ、他に「新しいゲームを買った時に、説明書を熟読してからゲームをするのか?」と疑問が投げられていました。
それだー!どんどん触って、使い方を知る! これって知識を入れる時に大切なことなんじゃないか!?そう思いました!めっちゃ腑に落ちた
もちろん前提知識とか必要だけど、どんどん自分で触ってみて疑問をなくしていくのが良いよな!ってなりました。
ここを読んでトップクラスになんか好きな言葉でした。単純ですが…
熱心に取り組んで汗を流さなければならないが、それによってあなたの人生で得られる利益はとてつもなく大きい。
ジョン・ソンメズ. SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル 第2版 (Japanese Edition) (p.266). Kindle 版.
そうそう、長期的に見れないと学習がうまくいけないな!
私たちはみな、知識のなかに隙間を抱えており、そのために最大限の効率が得られないでいる。そういった隙間をたくさん見つければ見つけるほど(そして潰せば潰すほど)、長期的にはよくなる。
ジョン・ソンメズ. SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル 第2版 (Japanese Edition) (p.295). Kindle 版.
全員がどこかに小さな弱点を持っているかと思います。そこでその小さな弱点、知識不足をなくすために時間を作るべきということです。
僕自身もわからないところとか、ちょっとやれば理解ができそうなことも億劫になり時間を取れずに済ましていました。
それが今後無駄なものとならないように、理解できない概念など小さなことでもあるならばそれは解消するべきでしょう!
自分が毎回引っかかるポイント、繰り返し行っているポイント、ペインポイントは何かをメモを残したりして時間を作ってそれを潰しましょう!
そうすることで意外と一気に時間をとって理解を深めるとすぐに解決できたりもします
生産性
著者は1年を3ヶ月ごとに分割して計画を立て、それを細分化して目標を用意しているそうです。
そして都度見直しながら、計画をを修正したりしているそう。
僕自身が計画を立ててそれに沿って行動していくのが苦手なので…やらないと
この部で一番うなづけた部分は、「タスクが大きければ大きいほどタスクをこなせなくなる可能性が高くなる」 ということである。
タスクが大きいとどうしてもやることがぼんやりしがちなので余計行動に移すにも難しい。
なのでできるだけ細分化して、小さいところからコツコツ積み上げていくことが大きなタスクをこなす近道なんだなあと感じました。
他にも生産性を上げるために、「ポモドーロ」の説明や、習慣化の方法なども記載されています。
マインドセット
ほとんどの開発者は、もっと大きなことを達成するために、バカみたいに見えてしまうことに進んで耐えようとはしない。
ジョン・ソンメズ. SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル 第2版 (Japanese Edition) (pp.627-628). Kindle 版.
そう、成長するためには、安全地帯から抜けるしかない。初めから成功できる人なんていないんだと。
よく言われているコンフォートゾーンから抜け出すとはこのこと。コンフォートゾーンに常にいるようでは自分の成長はまずない。
常にリスクを取りつつ行動することが大切。
少しでも挑戦を続けて、自分に投資するのが今の自分にとっては最適解なのではないかというのを気付かされた
今後
この書籍を読むことで、これからやりたいことなどが湧いてきた。
- 1年の目標を作成して3ヶ月ごとにサイクルを分けていく
- エンジニアのコミュニティに参加して交流を深める
- 自分が仕事をすぐに終わらせることができ、最後までやり遂げられるよ自信を持って言えるようになる
- どこかで発表を一度したい
- 責任を持てる仕事を一つでも増やす
- 自分のキャッチフレーズとは何かを考えてみる
- 週1度のブログ投稿を目標にやってみる
- LDLT(Learn, Do, Learn, Teach)新しいゲームを買った時の自分を思い出して学習もしてみる
まとめ
正直気になるようなことがたくさんあり、まだまだ書きたりないことがたくさんだった。
特に後半の部分は少し飛ばしたものもあったが自分の身になるようなことがたくさん書かれていた。
2023年の最初に読んだ書籍がこれでよかったと思えるような1年、これからにしたいのでどんどん自分のレベルアップも意識していきたいな!
こうしてまたブログでアウトプットしようと思ったきっかけもこの本だ!
正直書評って結構難しいので、小学生時代に読書感想文を適当に書いていたことが今となってすごく響いている….
文章力が欲しい。著者言っていることではなく自分の意見にまとめてアウトプットするのが非常に大切だ